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906.
「ゲートを突破されたのか」
「はい、そのようです」
ライタントから、軽く説明を受ける。
「殺された2名の兵士が発見されたのは5分ほど前。すでに死んでいました。血が固まっておらず、いまだわずかながら流れており、殺されてからすぐの発見と思われます」
「ふむ……」
岩屋は少し考えている。ライタントは、その考えている間中、黙って次の指示を待った。
「秘匿研究部はどうなってる」
「今のところ、連絡はありませんが……」
「今すぐ出せ」
ライタントは、岩屋からの指示で、執務室の壁際にある電話から呼び出した。だが、誰も出てこない。
「誰も出ません」
「行くぞ、そこが襲われたということは、犯人は一人だ」




