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サザキが産まれてから1年が経った。未だ、喃語しか話すことができないサザキではあるが、その姿はすでに将来の片鱗を見せていた。最も溺愛しているには岩屋であるものの、奉王将軍としての責任はしっかりと果たしている。そもそも将軍という名称を今後見直すことにしており、岩屋を頂点とする独裁国家の様相となっていた。
サザキは軍事機密、最高秘密であり、秘匿研究所以外で知るのは、特殊部隊の警護員、サザキの保育士、教育担当、ライタントと岩屋であった。しばらくは、元奉王将軍についても忘れており、捜索こそ続けているものの、未だに見つけられていなかった。




