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「そうですか……」
ライタントはそれを聞いたところで、驚きはしなかった。
「驚かないんだな」
岩屋はライタントの表情が変わらないのを驚いた。
「ええ、この世界の常識から当てはめると、当然のことでしょう。命が惜しいのですよ。あそこまで宣言をされ、実際に殺しにきた。となれば、再び国を興し、対抗できるだけの勢力になるのを待つ。あるいた手っ取り早く人を集めて反乱を起こす。その歴史の繰り返しです」
ライタントの言葉には、すこし揺らぎがあった。だが、岩屋がそれに気づくことはなかった。




