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「……よく分かった」
岩屋はそれだけ言って、奉楽将軍へと手紙を回す。奉楽将軍はすぐさまその手紙を読み始めた。奉楽将軍が読み終わるよりも前に、岩屋は目の前にいる近衛部隊隊長に話す。
「それで、第一秘書が奉王将軍となったわけだ。だが、その奉王将軍はすでに死んだ。その場合はどうする」
「死んだとは限りますまい。ただ、貴方が倒された。それは事実。ともなれば、古代から続いている慣例に従いましょう」
近衛部隊長が岩屋へ向かって首を垂れる。
「貴方が新しい奉王将軍となりましょう」
ようやく手紙を読み終わった奉楽将軍は、その様子を見ていることしかできなかった。




