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「なあ、なにがそんなに面白いってんだい」
笑い続けている岩屋へと、心配になったのか奉楽将軍が問いかける。
「さあな。ただ、面白いんだ」
岩屋はそのままの姿勢で言い続ける。それを、周りはただじっと聞くことしかできなかった。
「ただただ、面白いだけだ。何も他に必要はないだろ?」
二重人格か。それも奉楽将軍は疑いだした。今までと受ける印象が何か違い。そう、タガが外れたような感覚だ。
「いやはや、この感覚も久しぶりだ。妻と娘に先立たれたとき以来だったかな」
そういいつつも、誰も攻撃を仕掛けないと見るや立ち上がる。




