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「なっ……」
岩屋は声が出すことができない。突然、胸部に鈍い痛みが走ったからだ。
「君は少しばかり騒ぎ過ぎた。ちょっとはおとなしくできないのかね」
第一秘書はそういって手に持っていた銃を捨てる。
「火器があったのか……」
「あの対空兵器を見てたら分かるだろうに。それとも、敵はまだできていない、と考えていたのかい?」
「……何も話さず、倒れる。か」
奉楽将軍が倒れた岩屋を見ながら言う。ただ、今までのことを考えると、どうも単に倒れただけではないと思うのは、当然のことだ。




