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「……よし、策は打った。あとはいつ来てくれるかだ」
岩屋はそうつぶやいて、空を見上げる。雲はあることはあるが、晴れ間の方が圧倒的に多い。そんな晴れの空だった。
「どのような作戦か教えてもらっても」
奉楽将軍が岩屋へと尋ねる。敵は未だに弓を引いてくるが、こちらも反撃で何回か集中して撃ち返す。そんなことをしているから、戦線はこう着状態となっていた。城門まではあと数百メートルはあるだろう。
「そうですね、あなたには教えておかないといけないでしょう」
そして複数名の兵士を集めて、先程走らせた兵と同じ内容を聞かせた。




