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秘匿研究部は、実のところ公然の秘密ということになっている。中で何をしているのかは、もはや都市伝説のような類の話ばかりだ。秘匿されている以上、研究を知っているのは極々限られた例外だけ。だが、ライタントはその事実を知っている数少ない例外の一人だった。
「電文を受け取った」
独立した建物である秘匿研究部の扉を開けると、受付役の白衣を着た研究者にすぐさま言う。
「お待ちしておりました。どうぞこちらへ」
受付役は、すぐさまライタントをとある部屋へと案内する。そこは、まるで新生児室のようになっていた。




