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着陸への障害は何もなかった。すでに、岩屋の奉執将軍の軍団がその一角だけを先んじて占領していたからだ。ここまでこれたのも、短期間で移動することができるようになったためだ。航空機の進化は著しい。それを実感していたのは岩屋や奉楽将軍よりも、おそらくは奉王将軍であろう。これまでの通説や慣例、戦術、戦略。それ以外にも様々な方面での常識が通用しなくなったということを示している。
一方で岩屋は、ここまで進めさせるために、かなり無理をさせてきていた。要所の占領のみを行い、物資をピストン輸送すると同時に、航空機による防御を徹底させる。さらには、鉄道を敷くための専門部隊を編成させて、必要なところへと大量の物資や人員を運ぶことに成功した。これによって、いままでなかったぐらいの大規模な部隊がすみやかに展開することが可能となった。




