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「これは」
「武器や弾薬です。使い方はご承知の通り」
「ふむ」
奉楽将軍は、これまで武器と言えばナイフや刀剣といったものばかりを使ってきた。但し、火器の心得がないわけではない。岩屋が奉楽将軍へと特別に贈った銃の試射をしたことはあるからだ。それでも、実戦での経験はない。それが唯一の、そして最大の気がかりであった。
それでも、岩屋は楽観視していた。なにせ、奉楽将軍も岩屋と同じように、その地位に至るために様々な戦闘を経験しているからだ。その経験をもとにして、どうにか扱うことができるだろうと考えていた。




