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何回か実弾射撃練習を行ってから、第一軍団長は兵士が集まっている広場へと足を向けた。広場は、練兵場も兼ねており、行進訓練や、突撃、撤退その他隊列の訓練場も兼ねている。これらの邪魔をしないよう、周囲を取り囲む形で、物販や日用品や給与の受け渡しなどの屋台が並んでいた。
「こっちですよ」
どうしようかと第一軍団長が歩いていると、手を振る少年兵が見える。調理員見習いとして、第一軍団長が直々に教えている少年だ。親が省城において料理人をしており、自ら軍に志願して調理員となる道を選んだらしい。
