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翌日、午前8時になるとすっかり日は上がっていた。快晴、とまではいかないが、それでも晴れている。
「よろしい、では、今日明日と休養にあて、明後日合流しよう」
第一軍団長はそう話す。朝の定例会議での一幕だ。計画はすでに参謀や主だった部下たちには通知されている。ここでは、その詳細を詰めたり、突発的事項に対しての事柄が話し合われる。
「何か、話しておきたい者はいるか」
第一軍団長が面々の顔を見ながら話すと、参謀長が手をあげ、指名を受ける。
「先日のような奇襲作戦がないとも限りません。そのため、それに対応する作戦を考えてみました」
「ふむ、それは面白い。ちょうどこちらとしても考えていたところだ」
参謀長はその第一軍団長の言葉を受けて、おおよそ3時間ほどで考えた作戦を披露した。




