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僕の異世界復讐話し  作者: 尚文産商堂


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543/4169

542.

「我々は今、苦境に立たされている。しかるに、我々は、撤退を余儀なくされている。前線は後退し、今に至るまで初めてとも言える敗北を喫している。奉執将軍閣下は、これにより、新たな作戦をご提示になられた。我々は、未だ1敗しかしておらぬ。数多(あまた)の戦を行い、連戦連勝であった我らであるが、それが終わりを告げた。しかし、明けない夜はない、止まない雨はない、それと同じように生涯勝ち続けるということもないのだ。1敗もせずにその生涯を閉じる者なぞ、全世界見渡してもおらぬ。ゆえに、我々は次は勝たなければならない。負けて、それで止めることは軍人の本懐にあらず。ただ、我々は、将軍閣下のために働き、将軍閣下のために動くのである。今日はゆっくりと休み、また後刻会おう。以上で訓示とする」

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