514/4200
513.
「現在地点は、ここだな」
トントンと指で第一軍団長は今いる場所を示した。そこは、周囲何十キロと森で囲まれている。何キロも誰もいないような地域だ。奉楽将軍が仕掛けた罠があるところが一番近い。第一軍団長たちは、地図だけしか見ておらず、またその村を通っていないので、そこは廃村で誰もいないということを知らない。
「ここを回り道している影響で、若干の行軍予定に遅れが生じております」
参謀長が、廃村を指差しながら言った。
「うむ、ただ、地図を見た時点から、それは考慮の範囲内だ」
第一軍団長は、そう言った。




