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「ほうほう、それじゃあいよいよ初陣ていうわけですな」
シャル・ロゴリンドンが、直接命令を通知しに来たビーリアに話す。
「そうだ。全将軍領のうち、ただ一つの航空機部隊。その頂点にいるお前に、全ての作戦の成否がかかっていると言っても過言ではない。どうだ、やれるか」
「総指揮官殿は、どうにも心配性すぎていけません。航空機による空襲は、空から見たこともない流星を振り下ろしていくことでしょう」
そのやる気に満ちた顔つきを見て、ビーリアはそうかとだけ答え、次の部隊に行かなければならないのでなと言って、シャルから別れた。




