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437.
「報告書には、附則のページにおいてそのことについての言及が掲載されているはずです」
そう言われて見ないわけにはいかない。岩屋はライタントに言われた通り、ライタントの報告書の最終ページにある附則のページを見た。
なるほど確かに、分権的中央集権なる言葉が書かれている。対義語である分権と中央集権を一致するための方策などが、比較的簡単に書かれている。
「なるほど、すまなかった。では次へと進もう」
岩屋はその附則を見て満足したようだ。立法を終わらし、次の話題へといくように指示をする。




