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「よろしい、現状については理解した」
岩屋が手にしている報告書には、より詳細な情報が載っている。ライタントが提出した報告書だ。
それによると、現状都市が3つ、省城が1つある。都市から3人ずつ、省城から4人の代表者を選出し、これで13人。ライタントと、ライタントが選出した委員を入れて合計20人とし、立法委員会はできているようだ。
基本的に行政を行うためには立法がなければならないとなっているが、その執行の権威付けは、常に将軍が担っている。実際には、立法権は将軍からの委託によるものという規則がある。これからみても、また交付から施行、そして法令執行まで、様々なところで将軍からの委託であったり、委任という形をとり、将軍の権限を名目的に守っていることになっている。
