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「……素晴らしい、実に素晴らしいことだ」
笑っているのは、その情報を聞いて早速やってきた支社長だ。手をたたいて喜んでいる、ということはないが、実際一人きりだったらそれぐらいはしていそうなほどの大喜びぶりを見せている。
「とりあえず、僕らの研究はこれでひと段落、ということでよろしいですか」
「ああ。本部もこれで喜ぶことだろう」
そのうえで、別命あるまで、宿舎で待機をしてほしいという命令も出される。ここまで半年。外の様子はほとんど変わっていない。ただ、何かが起こりそうなほど、平静を装っているような、そんな気をさせてくれる静けさだった。




