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「実験室ではできましたが、これを量産するんでしょうか」
「するかどうか、という疑問はすでにおかしいだろう。これはしなければならないことなのだから」
岩屋はポン、とアルダースの肩をたたく。その火薬というのは繊維状になっているものに、燃料をしみこませているような形となっている。今は実験室の机の上に静かに、不燃性の紙の上に置かれているものの、実際にはこれを何トン何十トンと量産をし続ける必要がある。それも、政府から目がつかないように、恒常も完全な分散形態をとる必要があるだろう。それができるのか、という意味も込められていた。それでもしなければならないというのが、岩屋からのアルダースへの回答だ。




