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それから半年。悪戦苦闘を続けながらも、岩屋とアルダースはなんとか一つの形を成そうとしていた。
「これぐらいがまずは限界か」
「ええ。しかしこれだけしか器具がなかったのに、さすがです」
器具がなければ作ればいい。その方向で岩屋は必要となるたびに、今あるいくつかの器具を組み合わせて新しいものを作ろうとしていた。そして、遂にその努力も報われる時がやってきた。
「理論上、セルロースに薬液を浸し、それを用いることで火薬となる。それにアボムスも、あれにまさか着火剤ともなるような成分になるとはね」
岩屋が思い出に浸りながら話す。




