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426.

「それでは空軍について、お話しします」

　ビーリアが若干悩みつつ、報告を続けることにしたようだ。岩屋はすでに報告書のページをのぞいているが、当人からの口頭報告もほしいのだろう。じっと待っているようにみえる。

「空軍は陸軍に近似した組織運営になる予定です。一方、空軍空域を設定し、それに合わせて隊を編成します。組織としては、現在ある空軍長官を空軍部筆頭とし、その下部には軍団規模の空軍団、さらに下に師団あるいは旅団規模の空軍隊、そしてその下に連帯あるいは大隊程度の規模扱いの空戦隊を設置する予定です。空港を空軍空域に3つ以上設置し、空軍隊または空戦隊を設置します。現在、空軍団は1つあるいは2つを設置しますが、遠い将来には、将軍領の統合をお考えならば、さらに空軍団を増やす必要があると思います」

「そうだろうな。統合するならば、だがな」

　岩屋はビーリアの話にそう答えた。