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岩屋が進めているのは、とくにクーデター以降に進めている政策の一つだ。民間育成は、岩屋が死んだ後のことを考えて、当人は実施している。実際のところ、今までの官営企業が強すぎて、なかなか難しい。しかし、新たに発足した様々な民間企業は、きっといつの日にか、大きな花を咲かすだろうと、岩屋は期待している。
「発展を続けていると、いずれは官営に勝てるほどの力を得ることができるだろう。もっとも、彼らがそこまで持ちこたえれるか、それが甚だ疑問ではあるが」
岩屋が呟いた。そもつぶやきを気にせずに、さらにパイースは続ける。
 




