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一番中心部に近いのは、インテトルムそばのアペリフ地区に赴任することとなった岩屋に違いない。思いながらも岩屋は資料をじっと眺め、その中身をできるだけ覚えようとした。
そもそもインテトルムは中心部の円形の敷地に政府機関が集中している行政地区があり、そこから東西南北に大街道が町を区切る。つまり、町野地区は南西、南東、北西、北東と中央という5つの地区に別けられる。これらを取り囲むように3つの城壁と2つの水堀が整備され、敵が攻めてきた場合であっても防衛できるようにシステム化されているようだ。




