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「では彼は特務機関外で働くことになると」
「そうなるな。ここから彼は君らとは別行動となる。ただ君らと交流が完全になくなるわけではない。あの山の向こうの世界を知る、極めて危険人物という『みなし』がされるのは間違いがない。君らも同じことだ。だからこそ彼はソーリスでしっかりと保護をし、かつ仕事をしてもらうことになっている。ただ君らと同じ仕事ではないだけだ」
「どのような仕事なのか、ということを教えていただけないでしょうか」
「ふむ、そうだな……」
フレッドがどこまで話していいかを思案しているようだ。




