僕の異世界復讐話し

4133.

「特務機関社員とは、どのような待遇なのでしょうか」

　岩屋は一通り喜んでから、フレッドへと尋ねる。

「と、その前に……」

　フレッドが何かに気付いたようで、すっとアルダースを指す。

「彼を、外に。話はそれからにしましょう」

　アルダースは少しどうしてか、と考えた後、一つの可能性に思い当ったようだ。

「……わかりました」

　冷静な声をして、アルダースがフレッドへ一礼をしてから、董事室を出ていく。パタン、とドアが占められてからフレッドがようやく説明を始めた。