僕の異世界復讐話し

4101.

　とりあえず広場での落とし物、という設定で行くのにあたり、まずは広場の事務所らしきところへ向かうことにする。

「ここだね」

　さきほどみんな金庫らしきものを持ってきていた、唯一店のような外見をしていないところへとやってくる。ドアは引き戸だ。ほかの店とは一線を画しているのは外装の全てが真っ白で、光が反射してまぶしいぐらいまである。遠くからもひときわ目立っているが、ここまで目立つ必要はないだろうと、同時に思ってしまうほどだ。