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地面に横たわる1人目の男。それを見てなおも殴りかかってこようとしているのはペロース側の一人だ。それもペロースは殴ってくる相手の拳を平然と利き手ではない左手で包み込むように受け止める。
「はっ?」
一瞬、今までされたことがないことで頭が真っ白になったようだ。まったく状況を理解できていない。ペロースはそんな彼に微笑みを返すと同時に、思い切り左手に力を入れていく。
「あっ、がぁ?!」
ミシミシと明確な圧迫音が周りに響くと、男は極まりない痛みを与えらえる。そして数秒と持たずに圧壊した。




