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店に誰もいなくなるのと、それぞれ店でものが盗られないようにそれぞれの店で金庫のようなものに入れていた。その金庫はさらに広場のへりにある、看板も何も出ていない店のような事務所のようなところにみんな入れていく。この広場の管理事務所のようだ。二人にはどうやら今のところ関係がないところのようで、だから二人ともそこにはいかなかった。
「さて、どうしようか」
お昼休みになったからには蚤の市で物色するわけにはいかない。そもそも品物がないのだからしようがないわけだが。
「どうしましょうかね」
ペロースの言葉にベンターナは困惑しながら答えた。ベンターナもこれに対してどうしようかと悩んでいるらしい。