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4065.

「明日ぐらいの予定です」

 ベンターナは素直に答える。

「では、また明日も来るかい?明日は明日で別の焼き菓子を置く予定なんだけどね」

 明日は何か予定があると決まってあわけではない。ただ、岩屋たちのこともわからない以上、ここで来ると断言することは二人にはできなかった。

「明日は明日の風が吹く、と私たちの故郷では言います。明日のことは明日にならないとわからないっていうことです。なのでもしも明日も来れるようならば、また来ましょう」

 ベンターナが焼き菓子を食べ終わりながら言った。

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