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403.
「飛行場の整備計画にしたがい、すでに着手をしております」
ライタントが岩屋へと報告を続ける。整備計画は、クーデター前に策定したものを使用している。今のところ、新たに策定する余裕がないためだ。
「計画通り進んでいるようだな。なによりだ」
報告書をめくりつつ、ライタントに岩屋が言った。はい、とライタントがとても短く答える。簡単かつ簡潔な、その肯定の一言で、話は一通り終わったようだ。
「それでは失礼します」
「ああ、また報告をあげてくれ」
「はい、失礼します」
礼をして、ライタントは執務室から出ていった。




