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「まあ後で考えてくれ。休暇はいつでも受理する予定だから」
岩屋がヒカイロネにそう告げる。それに対して、ヒカイロネは、はぁとだけしか答えれなかった。
「それでは失礼します」
「ああ、頑張ってくれ」
ヒカイロネと入れ替わりに、ライタントが執務室へと入ってきた。
「どうかしたのですか。浮かない顔をしていますが」
「うん、まあ、これは個人の問題だからな」
そういう岩屋を、ライタントは不思議そうに眺めていた。
「まあ、いいでしょう。こちら、新規飛行場建設に関する報告書です」
「お、ついに上がってきたか」




