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4013.

 ダンッと飛びついてくる敵に対して、岩屋は少しだけ体を揺らして最小限の動きでかわす。かわすとナイフは虚空を切っていく。突き刺そうとした勢いのままで岩屋のほうへと体ごと飛んできた敵は、岩屋は向かって左側へとよけ、肘あたりを空中でつかんだ。

「あらよっと」

 岩屋は声をかけて、リズムよく肘をグイっと下向きに押し下げる。走ってくる力は下向きの勢いそのままに変化し、体はつんのめっ部屋の真ん中の何もないところで前向きに宙返りをすることとなった。

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