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400.

「いいじゃないか、実家に帰るのも」

 岩屋はさらに言った。ここまで気落ちしているヒカイロネを励まそうというつもりではあるが、さほど乗り気ではないヒカイロネをみると、実家が嫌なのではないか、なにか失敗したのではないかという気持ちになる。

「嫌なのか?」

「いえ、嫌ではないのですが……」

「そうか、なら誰かと一緒に行くか」

「えっ」

 誰かという言葉に反応している。きっとゴアフラと一緒に行きたいのだろうと岩屋は察した。

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