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「さて、君らの回答を聞こうか」
何を言いたいかわかっているよな、と岩屋はリーダーに向かって聞く。ほかのメンバーには目もくれない、ここの決定権者が明白にわかったためだ。だが、リーダーは目線を岩屋の後ろへと向ける。残り2人、入口の所に待っていた人らだ。
「ふむ……」
音もなく、まずは第一歩。彼らは岩屋の背中の左側と右側から同時にやってくる。それぞれの手には1つずつ武器が握られている。片方は1メートルくらいの鉄柱と、もう一つは刃渡り40センチくらいはある包丁のようなものだった。




