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「退くんだ」
岩屋はわずかに声を低くして入口のやつらに言葉を伝える。そのすごみに圧されそうになるものの、どうにか踏み耐えたようだ。それを見て、ほう、と岩屋はわざとらしく驚いて見せた。
「さすがに会議連盟の二次団体の構成員だ。最低限の根性はあるようだな」
「何を言ってんだ。こ、怖くないのか。こっちは武器を持っているんだぞ」
「どもりながらいうセリフじゃないな、残念ながら君らは弱い。とてつもなく弱い」
入口の奴らに脅されながらも、何事もなかったかのようにさて、帰ろうか、と岩屋はスカイハルに言っていた。