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「というわけで、僕らはここから出ていかせてもらう。ああ、安心してほしい。君らのことは誰にも話すつもりはない」
岩屋は立ち上がると尻の部分の誇りをパッパッと手で数回払った。それを確認してからスカイハルも岩屋と同じようにして立ち上がる。
「いや、お前らはここから出られない。こちらの要求を聞いてもらうまでは」
それでもリーダーたる店員は、何もかもをかなぐり捨てて威嚇を始めている。何人かがすでに岩屋たちが出ようとしている出入り口に立ちふさがり、彼らもまた何かしらの武器を手に持っているのをしっかりと岩屋たちに見せつけていた。




