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「おやおや、君らはどうやら間違えた選択をしているようだ」
「……どういうことだ。ここにはお前らしかいない、それはすでに分かっているだろう。ここに助けに来るひとは誰もいないぞ」
岩屋へと強がりを見せているが、リーダーの声はわずかに震えている。だが岩屋は一向に意に介さない。さらにいえば、スカイハルへ岩屋は尋ねてみせた。
「君はどう思う、彼らは味方に値するかどうか」
「残念ながら不合格でしょう。どう贔屓目に見たとしても」
スカイハルはやれやれ、と言わんばかりに首を左右に振って見せた。




