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「……適当なところにお座りください」
それぞれの箱は木でできているようだ。十分に大人が座ったとしても割れたり壊れたりすることはないだろう。そのうち、近くにあった2つに、岩屋とスカイハルがそれぞれ座った。軽く上についていたほこりを払ってから腰を落ち着けると、それを見てからようやく店員が向かい合うような形に、わざわざ木箱を引きずってきてその上に座った。
「あなた方がどこの組織であるか、ということについては存じております。ソーリスから来られたんですね」
さっそく店員が話し始める。




