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「……そうか、なるほどな」
最後に一本、完成した楕円のド真ん中を突っ切る形で線を店員が引いた。
「あと2時間くらいしたら来てほしい。ちょうど正午になるはずだ」
来ていた店員が岩屋へと耳打ちする。周りの店員に聞こえないようにしているのは、彼が反乱軍のメンバーだということは、彼らは知らないようだ。
「そうか、ならしばらくはそっとしておくよ。また時機を見てくることにしよう」
岩屋は少しばかりチラッと店員をみて、そのまま歩いてきた道を戻っていく。スカイハルはそんな岩屋の後ろを黙ってついてきていた。




