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3970.

「……そうか、知らんか」

 期待外れだった、そんな表情だ。仲間が欲しかったのだろうとテッセラは思いながらも、これ自身がもしも罠だったとしたら、と自身の行為を正当化する。どこでだれが聞き耳立てているかわからないこの世界では、これぐらいの身長差があっても十分だろう。

「いや、すまなかった。忘れてくれ、全部は聞かなかったことにしてほしい」

「ええ、大丈夫ですよ。自分は何も聞かなかったので」

 テッセラがそう答えると漸く安心した表情へと戻った。

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