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394.

「ごめんなさい」

 ゴアフラは、素直に頭を下げた。

「……そう、そうよね」

 ヒカイロネはそう言った途端、ほろほろと涙を流しだした。悲しいのではない、ただ嬉しいのでもない。そんな複雑な感情が、涙として体からあふれ出たのだ。それを見て、一瞬たじろいだが、涙を拭いたヒカイロネは、すっきりとした表情を見せる。

「うん、そうよね。なら、友達から始めましょうか」

「それならもうそんな関係だろ」

 ゴアフラは、ヒカイロネに言う。

「こんなことするんだから、もう友人さ。馬鹿みたいに笑って、一緒に悲しんで、楽しみを共有する。そんな友人さ」

 それが友人さ。そうゴアフラはつぶやいた。そして、二人一緒になって、奉執将軍の省城へと帰るための支度をはじめた。

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