僕の異世界復讐話し

3895.

　ふたを開けると、コーヒーのような香りがふわりと漂ってくる。

「ふむ、いい感じの香りだ。このあたりでも売っているのか？」

「はい。ただ輸送費がかなりかかるようで、非常に高額です。これ一瓶だけでも、金貨3枚分になるそうです。現地では銅貨1枚で10倍は買えるそうですが」

「それをただでくれたって、おそろしいな。何か裏でもあるんじゃないか？」

　テッセラがペロースに言う。ただ、ペロースはベンターナと顔を見合わせてからそれはないだろうと答えた。