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僕の異世界復讐話し  作者: 尚文産商堂


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3889/4202

3888.

「多少なら、会社から支給がある。これをつかってもらおうか」

 輸送班長は懐から皮袋を取り出す。ジャラジャラと音が鳴っているそれは、どうやら財布のようだ。

「手を出してくれ」

「こうか」

 岩屋は両手をお椀のようにして輸送班長の前へ差し出す。そこに輸送班長は皮袋を逆さにして、適当に中身を出した。金色、銀色、銅色のいくつかの貨幣が出てくる。

「もうわかっているとは思うが、金貨(アルム)銀貨(アルトュム)10枚分、銀貨は銅貨(メルタム)10枚分の価値がある」

 岩屋は聞きながらも、枚数を確認していた。

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