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僕の異世界復讐話し  作者: 尚文産商堂


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3853/4202

3852.

「今の特別市のうち、これから向かうオリトークはそんな王国に反発していた国の首都だったんだ」

「ああ、この厳重な砦のような城壁も、その時の名残か」

「そういうことだ」

 サクサクと土の踏む音が心地よい。それを感じながら、岩屋は輸送班長からレクチャーを受けていた。

「ただ、ここの特別市の市長だけは、ほかと違っていて、地方主席がなっていないんだ」

「そうなのか」

「そうだ。昔の名残なのか、ここだけは特別市長と地方主席が分離されていて、2人で一致しなければ軍を動かすことができなくなっているんだ」

「特別市長がその昔の王国の子孫とかなのか」

「まさか」

 輸送班長は笑い飛ばした。

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