僕の異世界復讐話し

3842.

　たくさんの人がわらわらと、関所の出入り口部にいる兵氏へと群れを成しているのが見える。

「あの人だかりにいけばいいのか」

「いや、違うぞ」

　輸送班長は言いながら、関所の開口部の隅へと向かっていく。一軒家のような家が1つ建っているが、その周りには兵士の服装をした人物が3人いるだけで、なぜか一般人は集まっていない。

「動くな」

　近づいてきたのがわかったのか、岩屋たちに向かって彼らは静止するように告げる。その後ろからは刀の刀身の輝きが見えた。