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「だったらもう少しゆっくり進んでいてもよかったな」
「まあ、その通りだな」
輸送班長が岩屋の言葉に、全くその通りと肯定した。実際はどうなっていたのかは岩屋は知らないが、おおよそ1週間と4日、日数にして11日間をかけて動くことになっていたようだ。ちょうど補助金もこの日数で0になるように計算されているのだろう。
「じゃあ、ここからはゆっくりと行くか？」
「いや、せっかくここまで来たんだ。あとは向こうでゆっくりと過ごさせてもらおう」
輸送班長は、岩屋の提案を丁寧に拒絶していた。
