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僕の異世界復讐話し  作者: 尚文産商堂


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3826.

「それで、どうだ」

 岩屋が尋ねると、テッセラはすぐに答える。

「変わりはありません。夜は静かなものでした。ただ、遠くの、山裾を迂回して通るような道からでしょうか、そこからだけ音が響いてくるぐらいです」

 虫の音は、岩屋には聞こえているようだが、それを言わなかった。別段、それぐらいで何かあったわけではないからだ。

「ならいいな。今日はもうこれでみんな起きてくるだろう。護衛班は少なくとも日の出くらいには起きてくるはずだ。すぐに周辺の再捜索を。何かあるわけではないが、念の為に、な」

「了解しました」

 テッセラはすぐに座ったまま、岩屋へと頭を深々と下げた。

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