僕の異世界復讐話し

3804.

「どうだ、そこで取引と行かないか」

　取引、と聞いてようやく相手の眉が動く。少しは気を引けたようだ。

「君らが本気ではないということはわかった。本気で挑んできているのであれば、俺らはすでに死んでいるだろうからな。だが、そうじゃない。となれば殺すと言っているが、何かしら後ろめたくあるんじゃないかと。例えば、大切な人が人質になっていて、政府に従うしかない、とか」

「……だとしたらどうなんだ」

　ようやく返事をしてくれた。