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「そうだな、君らは殺すだろう、だが、それは君らも一緒に死ぬことを意味している」
テッセラは、軽く銃を見る。オートマチック機構がない、いわゆる単発式の銃だ。ピストルのようで、手のひらから少しはみ出るくらいの大きさがある。だが初速は知っての通り。弾倉の類はないように見える。これがリボルバータイプだったらまだ話は違っただろうが、おそらくは1発しか撃てず、再び入れるまでの間は無防備になることだろう。照準をつけようにも、目星は見当たらない。当てずっぽうでいくしかないようだ。




