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一周して、岩屋は最初のところへと戻ってくる。焚火はいまだに燃え続けていて、スカイハルはその火勢を維持するように、適宜焚き木を差し入れていた。
「お早いお帰りですね」
パチパチと聞こえている弾ける音は、スカイハルと岩屋が会話をするに従っておとなしくなっていく。よっこいしょ、と声を出しながら、岩屋はスカイハルの横に腰を下ろした。
「どうでした」
「やはり怪しいな。とくに、村長の家。あそこには謎のケーブルが見えた。煙突につながっていたから、どこかへの送信かあるいは受信用のシステムがあるのだろう」




